日本では和ガラス研究が活発でなく、明治時代から続く伝統的なガラス生産方法が廃れる可能性がありました。廣田硝子では、1980年代に大正時代に一世風靡したガラスの生産方法「乳白硝子」を現代に蘇らせるべく、試行錯誤しながら復刻製品「大正浪漫硝子シリーズ」をデザインしました。 「乳白硝子」を作り出すあぶり出し技法は、明治大正時代に人気があった技法ですが、現在、アンティークショップを除いて、この技法が使われたガラスに触れる機会は滅多にありません。 骨灰という自然の素材を含んだマテリアルを使い、型取りの際に、ガラスに急激な温度変化に触れさせることによって乳白色が作られます。透明なグラスにバラエティー豊かな乳白のパターンが施された美しいプロダクトです。